ブートローダとしてGRUBを用いている環境での、YaSTを使った設定変更方法。 主にマルチブート環境で必要になると思われる。

(Fedora Core 4ではカーネルをアップデートすると、自動的にGRUBの設定が変更されて最新のカーネルが起動するようになる。 しかし、SUSE LinuxをインストールしたところGRUBの設定(メニューに表示される一覧と起動オプションの設定)が上書きされSUSE Linux側の設定を参照するようになったため、Fedora Core 4側のGRUBの設定が自動的に変更されてもSUSE Linux側には全く影響がない、という状況になってしまった。 これにより、Fedora Core 4の起動設定が古い設定のままになっているため、最新のカーネルでFedora Core 4を起動することが出来なくなってしまった。 そのため、今回の方法により手動変更しなければならなくなった。)

まず、「デスクトップ」メニューから「YaST2コントロールセンター」を選択する。 現れたダイアログで、「システム」タブの「ブート・ローダの設定」をクリックする。

YaST2コントロールセンター

すると、「ブートローダの設定」というダイアログが現れる。

ブートローダの設定

この画面で、設定を変更したいセクションを選択して「編集」をクリックする。

ブートローダの設定

現れたダイアログにてセクションの設定を変更する。 ここでは、「カーネル」と「初期RAMディスク」の欄が古いバージョンのままになっているので、新しいバージョンに変更する。

ちなみに、図中ではFedora Core 4のパーティションが/fedoraディレクトリにマウントされているが、特に/etc/fstabなどの設定を変更していなければ/data1というディレクトリにマウントされている。

設定の変更が終わったら「OK」をクリックする。 戻った画面で再び「OK」をクリックし、再起動して次にGRUBの起動メニューが現れるときには変更した設定が反映されている。