Stackが空のときにPopメソッドを呼び出すと、例外InvalidOperationExceptionがスローされます。 一方、TryPopメソッドを使うと、Stackが空の場合でも例外をスローさせずにポップ操作を試行することができます。 TryPopメソッドは.NET Standard 2.1/.NET Core 2.0以降で使用できます。

TryPopメソッドは、成功した場合はポップした要素をoutパラメータで出力し、戻り値trueを返します。 失敗した場合、つまりStackが空だった場合は単に戻り値falseを返します。

TryPopメソッドを使ってStackに対してポップ操作を試行する .NET Standard 2.1/.NET Core 2.0
using System;
using System.Collections.Generic;

class Sample {
  static void Main()
  {
    var s = new Stack<string>();

    // Stackに要素をPush
    s.Push("Alice");
    s.Push("Bob");
    s.Push("Charlie");

    // Stackが空になるまで内容をPop
    // (Stackが空の場合、TryPopメソッドはfalseを返す)
    while (s.TryPop(out var e)) {
      Console.WriteLine(e);
    }
  }
}
実行結果
Charlie
Bob
Alice