CentOS 4.4にlighttpdとFastCGIを用いてPHP5.2.1を動作させる環境を作る。
lighttpd, FastCGIのインストール
CentOS公式のyumリポジトリにはlighttpdが無いため、Dag's repositoryにて公開されているものを利用する。 /etc/yum.repos/dag.repoというファイルを作り、下記のようにDag's repository用の定義を作成する。
リポジトリの定義ファイルを作ったら、yum installでインストールする。
lighttpdの動作確認
インストールが正常に完了した場合、設定ファイルは/etc/lighttpd/lighttpd.confに作成されるが、基本的にはデフォルトのままで動作するのでデフォルトの設定で動作確認をする。
サーバのURLを入力して下記のようなサンプルページが表示されれば動作確認OK。
次回システムを再起動したときに自動的にlighttpdを起動するように設定しておく。
設定を変更して起動するようにする。
PHPのコンパイル準備
FastCGIで使えるPHPのrpmが見つからなかったため、ここではPHPをソースからインストールする。 PHPのコンパイルに際してgcc, g++, flex, libxml2-develが必要になるため、あらかじめインストールしておく。
PHPのコンパイル・インストール
PHPのソースを取得する。
解凍する。
configureする。 オプションは必要に応じて変える。
configureが終わったら、make、make installでコンパイル・インストールする。 インストールが終わり、php -vでPHPのバージョン情報が出ればOK。
設定ファイルの編集
/etc/lighttpd/lighttpd.confを編集して、mod_fastcgiを有効にする。 まずは、server.modulesのところにてmod_fastcgiがコメントアウトされているので、コメントを外してmod_fastcgiを有効にする。
つづいてFastCGIの設定のところで、.phpファイルをPHPスクリプトとして扱うように設定する。
この設定により、.phpファイルはCGIとして/usr/local/bin/phpを用いて処理されるようになる。 max-procs, PHP_FCGI_CHILDREN, PHP_FCGI_MAX_REQUESTSなどの設定は、必要に応じて変更する。 設定が終わったらlighttpdを再起動する。
PHPの動作確認
phpinfoを使ってPHPが動作するか確認する。 まずはデフォルトで用意されているindex.htmlを待避する。
次に、index.phpを作成し、下記の内容を書き込んで保存する。
サーバのURLを入力して、下記のようにPHPに関する情報の一覧が表示されれば動作確認OK。