yumを使用してFedora Core 4をFedora Core 5にアップグレードする方法。
アップグレード手順
最初に、現在のバージョンを確認。
まずはyum-utilsをインストールする(古いカーネルが原因でアップグレード途中に失敗する場合があるので、消せるように準備しておく)。
続いて、fedora-release-5-5.noarch.rpmをダウンロードする(この例では理研のサーバからダウンロードしている)。
ダウンロードしたRPMをインストール。
インストールすると/etc/yum.repos.dの下にFedora Core 5用のrepoファイルが作成されるので、必要に応じてFedora Core 4のものとマージする。
次に、yumを使ってFedora Core 4からFedora Core 5にアップグレードする。
古いカーネルを残したままの状態でアップグレードすると、initscriptsとkudzuの依存関係のチェックで次のようなエラーになる。
この場合は、先にインストールしておいたyum-utilsに含まれるpackage-cleanupを使用する。
この後、再度yum -y upgradeすればエラーが発生しなくなる。 最後に、アップグレードが終わったら、念のためバージョンを確認しておく。
アップグレード後に発生した問題
- smbfsでマウント出来ない
- /etc/fstabにsmbfs形式でマウントする設定があると、「mount: unknown filesystem type 'smbfs'」というエラーメッセージが表示され、マウントに失敗する。 smbfsではなくcifsに変更すればエラーメッセージは表示されなくなる。
- SELinuxがenforcingになる
- /etc/selinux/configでdisabledに設定しておいたものが、enforcingに変わる。 手動でdisabledに戻した。
参考
参考までに、アップグレードでアップグレードされたパッケージは次の通り。 全1423項目で、かかった時間は約2時間半。