DynamicDNSサービス用のIPアドレス自動更新ツール「DiCE」のインストールとセットアップ手順。 ここではDynamicDNSサービスとしてJSPEEDを用いた場合の例として取り上げる。
ダウンロード
Linux版のバイナリパッケージをダウンロードし、/usr/local/bin/に展開する。
起動するか確認する。 DiCEのメッセージはEUCコードで出力されるため、UTF-8などEUC以外の文字コードを使っている環境では、ターミナルの文字コードをEUCに変えておくなどの対処が必要となる。
下記のように表示されればOK。
プロンプトとして表示されている「:」のあとに「?」と入力すると、ヘルプが表示される。
セットアップ
IPアドレスの検出方法、チェック間隔等の設定を行う。 「:」のあとに「setup」と入力する。
IPアドレスの検出方法を選ぶ。
ここでは自動検出としたいので、nと入力する。
nを入力。
yを入力。
現在のIPアドレスが表示されればOK。
nを入力。
5分おきにチェックさせたいため、5を入力。
20を入力。 JSPEEDの場合、15分に1回以上のアクセスを禁止してるため、20分に設定する。
yを入力。
以上でセットアップは終了。
イベントを登録する
使用するDynamicDNSサービスにあわせた設定を行う。
「:」のあとに「add」を入力。
ここではJSPEEDを使用するため、「JSPEED」と入力する。 他のDynamicDNSサービスを使用する場合は、「?」で一覧を表示し、一覧の中から該当するサービスを選択する。
JSPEEDを選んだ場合の設定が表示される。
独自ドメインを使用する場合は、「jspeed.jp」を選択する。 JSPEEDで提供されるサブドメインを使用する場合は、「?」で一覧を表示し、一覧の中から該当するサブドメインを選択する。
独自ドメインの場合は、ドメイン名からトップレベルドメイン(.net, .com, .org)を除いたものを入力する。 それ以外の場合は、サービス登録時に設定したホスト名を入力する。
JSPEEDの登録時に設定したログインユーザ名を入力する。
JSPEEDの登録時に設定したログインパスワードを入力する。
自動検出してIPアドレスを登録すればいいので、ここでは何も入力しない。
好きな名前を付ける。 ここでは「JSPEED」とする。
IPアドレス変化時に変更を通知させたいので、ここでは5を入力。
0を入力。
0を入力。
yを入力。
yを入力。
イベントを表示する
「:」のあとに「list」と入力する。
このように、登録したイベントが表示されればOK。 また、
「:」のあとに「ev 0」と入力すると、指定したイベントの詳細が表示される。
設定が終わったら、終了する。
「:」のあとに「exit」と入力すると終了する。
DiCEをデーモンとして起動する
常にIPアドレスの監視を行わせるため、DiCEをデーモンとして起動する。
このとき、下記のようなメッセージが表示されればOK。
ログはDiCEを配置した場所のlog/events.logに出力される。 ログはEUCで出力されるため、環境に合わせてUTF-8などの文字コードに変換する必要がある。
デーモンとして起動した直後の場合、下記のように表示されればOK。
システム起動時にDiCEをデーモンとして起動させる
システム起動時にデーモンとして起動させるためには、/etc/rc.d/rc.localの最下行あたりに下記のような記述を追加する。