MonoDevelop 5.0をソースからビルドしてインストールする手順。 検証に使った環境はUbuntu 14.04 LTS 64bit。
以下の手順では/opt/mono/3.12/
にMonoがインストールされているものとし、またMonoDevelopのインストール先も/opt/mono/3.12/
としている。
MonoDevelopが必要とするアセンブリのインストール
MonoDevelopが必要とするアセンブリをあらかじめインストールしておく。 必要になるものは以下のアセンブリ。
- Mono
- gtk-sharp
- gecko-sharp
各アセンブリのインストール方法についてはMono 3.12 のビルド・インストールなどを参照のこと。
ソースのダウンロードとconfigure
tarballの場合
configureの結果を確認する。
MonoDevelop 5.7, NUnitTestRunner.csのビルドで失敗する場合
ビルド前に、以下で紹介されている手順でNUnitのバイナリを用意しておく必要がある。
こののち、configure
, make
する。
gitからソースを取得する場合
--selectオプションをつけて./configureを実行し、ビルドするアドインを選択/解除する。
configureの結果を確認する。
ビルド、起動
問題が無ければ、makeする。
試用したい場合など、ビルドしたものをインストールせずに実行したい場合は、make run
するとMonoDevelopが起動する。
起動時に次のようなエラーが発生する場合は、gtk-sharp-2.0のソースを修正する必要がある。 対処法:Mono 3.8 のビルド・インストール §."symbol lookup error"が発生する場合の対処
インストールするには、make installする。
NUnitアセンブリの参照の修正
MonoDevelopで単体テストをビルド・実行できない場合がある。 これはMonoDevelopがMonoに同梱されている"mono-nunit"を参照してしまうことが原因。 "nunit 2.4 (Provided by MonoDevelop)"を参照している場合でも、ビルド時には"mono-nunit"が参照されてしまう。 "mono-nunit"はバージョンが2.4.8と古いため、新しいバージョンのNUnit用に書かれたテストコードはビルドに失敗する。
この問題が発生する場合は、pkgconfigを書き換え、MonoDevelopに同梱されているNUnitアセンブリを参照するようにすることで回避できる。