1つ目は、Dictionaryの内容を、KeyValuePairのリストに変えてからソートする方法です。
Dictionary<string, int> | |
"Bob" | 3 |
"Dave" | 1 |
"Alice" | 2 |
"Charlie" | 5 |
"Eve" | 4 |
→ 変換 →
List<KeyValuePair<string, int>> | |
{"Bob", 3} | |
{"Dave", 1} | |
{"Alice", 2} | |
{"Charlie", 5} | |
{"Eve", 4} |
→ ソート →
List<KeyValuePair<string, int>> | |
{"Alice", 2} | |
{"Bob", 3} | |
{"Charlie", 5} | |
{"Dave", 1} | |
{"Eve", 4} |
KeyValuePairはDictionaryの内部で使われている構造体で、キーと値のペアを一つの構造体として格納するためのものです。 Dictionaryを直接列挙する場合などにも使われます。 DictionaryをこのKeyValuePairのリストに変換してから、List.Sortメソッドを使ってソートします。
ただし、ただ単にKeyValuePairをソートしようとしてもKeyValuePairはそのソート方法が定義されていないため、List.SortメソッドはInvalidOperationExceptionをスローします。 このため、KeyValuePairのソート方法(比較方法)を定義したメソッドを別途用意し、ソートする際にList.Sortメソッドに渡す必要があります。
この方法によるソートの具体例は次のようになります。 この例におけるCompareKeyValuePairメソッドが、KeyValuePairのソート方法(比較方法)を定義するメソッドです。
List.Sortメソッドは、CompareKeyValuePairメソッドで定義されている比較処理にしたがってソートを行います。 上記の例ではキーを比較したため、Dictionaryはキーを基準にソートされました。 比較方法の定義を変えればソートの順序を変更することもできます。 例えば、CompareKeyValuePairを次のように変更することにより、Dictionaryを値でソートできるようになります。
List.Sortメソッドと比較方法の定義(Comparison<T>デリゲート)については、複合型のソート・複数キーでのソートで詳しく解説します。