Console.WriteLineConsole.ReadLineなど、直接対応するメソッドがある標準入出力とは異なり、Consoleクラスには直接標準エラーへ書き込むためのメソッドは用意されていません。

標準エラーへの書き込みを行う場合は、Console.Errorプロパティを使って書き込みを行います。 Console.ErrorもConsole.Outと同様、標準エラーへの書き込みを行うTextWriterとなっています。

標準出力と同様、標準エラーの実際の出力先はコンソールウィンドウ、リダイレクトされたファイルやIDEの出力ペインなどとなり、アプリケーションの種類や実行環境によって変わります。

Console.Error.WriteLineメソッドで標準エラーへ書き込む
Imports System

Class Sample
  Shared Sub Main()
    ' 標準出力への書き込み
    Console.WriteLine("Hello, stdout!")
    Console.Out.WriteLine("Hello, stdout!")

    ' 標準エラーへの書き込み
    Console.Error.WriteLine("Hello, stderr!")
  End Sub
End Class
実行結果
>sample.exe
Hello, stdout!
Hello, stdout!
Hello, stderr!

>sample.exe > stdout.txt 2> stderr.txt

>type stdout.txt
Hello, stdout!
Hello, stdout!

>type stderr.txt
Hello, stderr!

コマンドラインでのリダイレクト・パイプと標準入出力との接続についてはMS-DOSコマンドプロンプトTips §.パイプとリダイレクトを参照してください。