アクセスログ解析ツールAWStatsのインストールと設定。
インストール
Fedora Core 5の場合は、yumリポジトリにAWStatsのパッケージが存在するため、yumを使ってインストールする。
設定ファイルの作成
AWStatsに付属するスクリプトを使って、設定ファイルを作成する。
以下、メッセージに従って必要事項を入力する。
Apacheの設定ファイルのパスを設定する。 このファイルに、AWStatsを使用する上で必要な設定が自動的に書き込まれる。
新しい設定ファイルを作るかどうか。 後でここで作成した設定ファイルをベースにして編集するので、yを入力して設定ファイルを作成する。
ログ解析を行う対象のドメイン名を入力する。 バーチャルドメインを使用している場合は、そのドメイン名を入力する。
設定ファイルを作成する場所を入力する。 デフォルトのパス(/etc/awstats)でよければ、何も入力せずにEnterを押す。
Apacheの設定ファイルにAWStatsの設定が書き込まれたあと、自動的に再起動される。 もし再起動中にエラーになった場合は、設定ファイルに追記された内容を確認して修正する必要がある。
cronにログ集計用のスケジュールを登録しようとしたが失敗したため、手動で設定する必要がある旨が表示されている。 ここで他に出来ることはないので、Enterキーを押すだけ。 後で手動でcronに登録する必要がある。
ここまでで設定ファイルの作成が完了。 Enterキーを押してスクリプトを終了する。
設定ファイルの編集(Apacheのアクセスログ解析の場合)
作成したデフォルトの設定ファイルを元にして、Apacheのアクセスログ解析用の設定ファイルを作成する。 ここでは、アクセスログを解析する対象ドメインにwww.smdn.jpを指定した場合の例として設定ファイルを作成する。
作成した設定ファイルの下記の値を変更する。 変更する箇所は、ログファイル名、ドメイン名、ホストのエイリアス名。
必要に応じて、下記の値も変更する
- DirData
- アクセス解析結果の書き出し先ディレクトリ。 このディレクトリにテキストファイルが書き出される。 デフォルトは「/var/lib/awstats」。
- AllowAccessFromWebToFollowingIPAddresses
- アクセス解析結果を閲覧できるホストを制限する場合は、「127.0.0.1 192.168.0.0-192.168.0.24」のように設定する。 デフォルトは設定なし。
- Lang
- 解析結果で表示する言語を設定する。 デフォルトは「auto」になっていてこのままでも日本語で表示されるが、うまく行かない場合は「jp」を設定すれば日本語で表示されるようになるかもしれない。
- ShowAuthenticatedUsers
- 解析結果に認証されたユーザも表示する場合は、「PHBL」を指定する。 デフォルトは設定なし。
設定ファイルを作成したら、解析を行う。 解析を行うと、DirDataに解析結果が作成され、ブラウザで解析結果を見ることが出来るようになる。
解析が成功したら、ブラウザで「http://localhost/awstats/awstats.pl?config=www.smdn.jp」を開く。 するとHTMLに整形された解析結果を見ることが出来る。
Postfixのログを表示する場合
作成したデフォルトの設定ファイルを元にして、Postfixのアクセスログ解析用の設定ファイルを作成する。 ここでは、アクセスログを解析する対象ドメインにmail.smdn.jpを指定した場合の例として設定ファイルを作成する。
作成した設定ファイルの下記の値を変更する。
また、解析内容・表示形式をメールログにあわせた形にするため、下記の値(Level〜、Show〜)も変更する。
設定ファイルを作成したら、Apacheの例と同様に解析を行う。