IMAP/POPサーバDovecotに関するTips。
設定ファイル
使用するプロトコルを設定する
protocolsで設定する。 設定出来るのはimap(IMAP), imaps(IMAP+SSL) pop3(POP), pop3s(POP+SSL)。 SSLを使用する場合は、ssl_disableをnoにする。
また必要に応じてssl_cert_fileとssl_key_fileも設定する
メールボックスの形式・パスを設定する
mail_locationで設定する。 Maildir形式を使用する場合はmaildir、:に続けてパスを指定する。 %hはユーザ名に展開される。
CRAM-MD5, APOP等の認証方法を有効にする
まずmechanismsで使用したい認証方法、passdb passwd-fileセクションで認証に使用するパスワードファイルをを設定する。
次に、dovecotpwコマンドでパスワードファイルに記入するパスワードを作成する。
作成するパスワードに使用できるスキームは-lオプションで一覧できる。
作成したパスワードを先ほど設定したパスワードファイルに書き込む。 書式は「ユーザ名:パスワード」
書き込み終わったらパーミッションを読み取り専用に変えておく。
PAMによる認証を無効にする
passdb pamのセクションをコメントアウトする。
SSL/TLSを使用しない接続での平文によるログインを拒否する
disable_plaintext_authをyes, ssl_disableをnoにする。
このように設定すると、IMAP LOGINDISABLED, IMAP STARTTLS, POP STLSの各capabilityを返すようになる。
greeting messageでcapabilityを返すようにする
login_greeting_capabilityをyesにする。
このように設定すると、クライアントが接続した時(CAPABILITYコマンドを発行する前)にcapabilityを返すようになる。 接続時にDovecotが返すレスポンスは次のようになる。
noの場合(デフォルト)は次のようになる。
ただしyesに設定してもクライアントがこの機能をサポートしていない場合capabilityは無視され、noに設定した場合と同様に通常どおりCAPABILITYコマンドが発行される。
anonymousでのログインを許可する
auth_anonymous_usernameにanonymousでログインした場合に参照するメールボックスのユーザを指定し、mechanismsにanonymousを追加する。
この設定例だと、anonymousでログインした場合はユーザdovecotuserのメールボックスが参照される。 anonymousでログインしたときに使用されるトークンは/var/log/mail.log(anonymousの後ろの括弧内)に記録される。