Ubuntu 14.04 Server (Trusty Tahr)のインストールと初期設定・環境構築について。
- このメモの目的と内容
- kvm仮想マシンを各種サーバとして使うための自分用メモ
- インストールにはubuntu-14.04.1-server-i386.isoを使用
- インストールするマシンとして、256MBのメモリと10GBのストレージ(virtio)2台が接続されている仮想マシンを使用
仮想マシンの作成
仮想マシンマネージャーで仮想マシンを作成する。 作成後、すぐにはインストールを開始せず、VNCサーバーのキーマップをjaにしておく。
インストール手順
ブート画面
- F2 Language: [English]を選択
- F3 Keymap: [Japan]を選択
- F4 Modes: [Install a minimal virtual machine]を選択
- [Install Ubuntu Server]を選択
Select a language
- Language: [English - English]を選択
Select your location
- Country, territory or area: [other] → [Asia] → [Japan]の順に選択
Configure locales
- Country to base default locale settings on: [United States - en_US.UTF-8]を選択
Loading additional components
- (インストールが終わるまで待つ)
Configure the network
(DHCPを無効にしている場合)
- Network configuration method: [Configure network manually]を選択
- (以下ダイアログに従ってIPアドレス等を入力)
Set up users and passwords
- (ダイアログに従ってユーザ名・パスワード等を入力)
- Encrypt your home directory?: <No>を選択
Configure the clock
- Is this time zone correct?: 適切なタイムゾーンが選択されていることを確認して<Yes>を選択
Partition disks
- Partitioning method: [Manual]を選択
- 以下のように設定
Virtual disk1 (vda) 10GB #1 primary 512M ext4 /boot Mount option: defaults #5 logical (max) ext4 /usr Mount option: defaults Virtual disk2 (vdb) 10GB #1 primary (max) ext4 / Mount option: defaults #5 logical 512M swap - - [Finish partitioning and write changes to disk]を選択
- Write the changes to disks?: パーティションのフォーマットを確認して<Yes>を選択
Installing the base system
- (インストールが終わるまで待つ)
Configure the package manager
- HTTP proxy information: 空欄のままもしくは必要に応じて適切なURLを入力
Configuring tasksel
- How do you want to manage upgrades on this system? [No automatic updates]を選択
Software selection
- (サーバの構成に従って適当なものを選択)
- [Mail server]の設定例
- Postfix Configuration
- General type of mail configuration: [Satellite system]を選択
- System mail name: 適当な名前を入力
- SMTP relay host: メール配送に用いるSMTPサーバのホスト名を入力
- Postfix Configuration
Install the GRUB boot loader on a hard disk
- Install the GRUB boot loader to the master boot record?: <Yes>を選択
Finish the installation
- Installation complete: ディスクを取り出して<Continue>を選択
- 再起動
インストール後の設定
デフォルトのエディタ変更
好みのエディタに変更する。
~/.vimrc
以下の内容で作成。
~/.bashrc
以下の内容を追記。
/etc/aliases
root宛のメール送信先を変更する。 /etc/aliases
を作成して以下の内容を記入。
変更を反映する。
/etc/hosts
必要に応じてホストを追記。
グループ・ユーザー
必要に応じて追加。
IPv6の無効化
以下の内容を追記。
sudo sysctl -p
で変更を反映する。
シリアルコンソール
virsh console
で接続できるようにするための設定。 /etc/init/ttyS0.conf
を作成して以下の内容を書き込む。
この設定は再起動後に有効になる。
仮想マシンの設定にデバイスの種類がpty
のシリアルデバイスが存在していることを確認し、virsh console 仮想マシン名
で接続する。
GRUB 2
設定を書き換え、起動時にGRUB 2のメニュー画面が表示されるようにする。 GRUB_HIDDEN_TIMEOUT
をコメントアウトし、GRUB_TIMEOUT
にタイムアウト秒数を指定する。
virsh console
でシリアルコンソールに接続できるようにしたい場合は、以下の内容も追記する。
変更内容を反映する。
パッケージのインストールと設定
パッケージを最新の状態に更新
不要なパッケージの削除
NFS
マウントポイントを作成。
/etc/fstabを編集後、マウントする。
マウントされたかどうか確認する。
NTP
適当なNTPサーバを設定し、再起動。
Logwatch
テストした結果をroot宛にメールで送信する。
Munin
/etc/munin/pluginsから必要なプラグインだけを残す。
データを収集するマシンのみからのアクセスを許可するように変更する。
munin-nodeを再起動。
データを収集するマシンからtelnetで接続できるか試す。
lighttpd plugin
lighttpdのステータスを収集するプラグイン(rtucker/munin-lighttpd)を導入する。
まずlighttpdの設定ファイルを編集し、mod_statusによるステータス参照が行えるようにする。
lighttpdを再起動したのち、http://hostname/status?auto
にアクセスしてステータスが次のような平文で表示されればOK。
次に、プラグインのスクリプトをダウンロードして/usr/share/munin/plugins/
に配置する。
プラグインのディレクトリにリンクを作成する。 (収集する必要のある値のみで可)
プラグインの設定ファイルを開き、先に設定したlighttpdのステータスページのURLを記述する。
再起動して設定を反映する。
収集側のサーバーからmunin-nodeにログインし、データが収集できるか確認する。 コマンドfetch lighttpd_uptime
を入力してlighttpdのuptimeが返されればOK。
AWStats
/etc/awstats
以下の設定ファイルを編集後、ログが読み込まれデータが正しく収集されるかテストする。
必要に応じてcron(/etc/cron.d/awstats
)の設定およびHTTPサーバの設定を更新したのち、http://サーバ名/awstats/awstats.pl?config=設定ファイル名
を開いて収集されたデータが表示されるか確かめる。
Postfix+Dovecot(IMAP)+maildrop
メールの格納先をMaildirにする
maildropでフィルタ・振り分ける
まずホームディレクトリに.forward
を作成し、ユーザー宛のすべてのメールをmaildropコマンドに転送させる。
次に.mailfilter
を作成し、フィルタ・振り分けの設定を記述する。