WindowsとLinuxが同一マシンにインストールされている環境などで、Fedora Core 4からNTFSパーティションを参照(読み取りのみ)するための方法。 始めからNTFSをサポートしているディストリビューションもあるが、Fedora Coreではモジュールが組み込まれていないので、自分でインストールする必要がある。
カーネルモジュールのインストール
Linux-NTFSプロジェクトのカーネルモジュールのRPMを配布しているページ(NTFS RPMs for Fedora & RedHat)に行き、使用しているカーネルのバージョンにあったRPMをダウンロードする。 カーネルのバージョンを調べるには、unameコマンドを使用する。
続いて、ダウンロードしたRPMをインストールする。
NTFSファイルシステムを解釈できるかどうか調べる。
ここで、
のように表示されればカーネルモジュールが正常にインストールされ、NTFSファイルシステムを読めるようになっていることになる。
マウント
NTFSを読む準備ができたら、マウントポイントを作成して実際にマウントしてみる。 最初に、マウントポイントの作成。 適当にディレクトリ名を決めて作成する。
次に対象となるNTFSパーティションを調べる。
マウントするパーティションが決まったら、マウントする(ここでは/dev/hda5をマウントする)。
-tはマウントするファイルシステムにNTFSを用いること、-rは読み取り専用でマウントすること、-oはオプションとしてファイル・ディレクトリ名をUTF8で表示すること、umask=0222でファイル・ディレクトリのパーミッションを555にすることを指定している。 無事マウントできれば、lsコマンドでファイルの一覧が読めるようになっている。
使用している環境の文字コードがUTF-8でない(EUC-JPなど)の場合、日本語文字などが文字化けする。 その場合は、iocharsetで指定する値をutf8以外にする。
起動する際に自動的にマウントする
毎回使用するたびにマウントするのは面倒なので、/etc/fstabを編集して起動する際に自動的にマウントするようにする。 /etc/fstabに次のような一行を書き加える。
必要に応じて再起動する。 /etc/fstabに書き込んだ事により、次回起動時以降、自動的に/dev/hda5が/mnt/windowsにマウントされるようになる。