Ubuntu 9.10 (Karmic Koala) desktop editionの初期設定メモ。
- このメモの目的と内容
- デスクトップPCを開発機兼内向けサーバ機として使うための自分用メモ
- インストールにはubuntu-9.10-rc-alternate-i386.isoを使用
- ubuntu-9.10-rc-desktop-i386.isoのインストーラではLVMパーティションの設定ができなかったため
- アップグレードではなくクリーンインストール
- デスクトップ環境をインストール後、サーバ用カーネルを追加でインストールした
最新バージョンでの初期設定内容はUbuntuにて掲載しています。
インストール手順
ブート画面
- F2 Language: [日本語]を選択
- F3 Keymap: [Japan]を選択
- Ubuntuをインストール]を選択
[Ubuntu インストーラメインメニュー]
- Keyborard model: [Do not configure keyboard; keep kernel keymap]を選択
[ネットワークの設定]
- ネットワークの設定方法: [ネットワークを手動で設定]を選択
- (以下ダイアログに従ってIPアドレス等を入力)
[ディスクのパーティショニング]
- パーティショニングの方法: [手動]を選択
- (パーティションを設定)
- [パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み]を選択
[ベースシステムをインストールしています]
- (インストールが終わるまで待つ)
[ユーザとパスワードのセットアップ]
- (ダイアログに従ってユーザ名・パスワード等を入力)
- ホームディレクトリを暗号化しますか: <いいえ>を選択
[パッケージマネージャの設定]
- HTTP プロキシの情報: 空欄のままもしくは必要に応じて適切なURLを入力
[ソフトウェアの選択とインストール]
- 言語サポートをダウンロードしますか?: <はい>を選択
- (インストールが終わるまで待つ)
[grub-pcを設定しています]
- ブートローダをインストールするデバイス: (hd0)を入力
[インストールの完了]
- システム時間を UTC に設定していますか?: <はい>を選択
- インストールの完了: CD-ROMを取り出して<続ける>を選択
- 再起動
サービスの設定
サービスの起動・停止
必要のないサービスを停止し、使用するサービスを起動するようにする。
自動起動するプログラムの設定
[システム]メニュー→[設定]→[自動起動するアプリ]
- 「自動起動するプログラム」から下記のもの以外を削除
- GNOME Login Sound
- GNOME キーリングのデーモン
- GNOME 設定デーモン
- GNOME 設定デーモンのヘルパー
- Indicator applet
- PolicyKit 認証エージェント
- Seahorse のデーモン
- アップデート通知
- スクリーンセーバー
- ディスク通知
- 音量コントロール
- 新しいハードウェアのドライバを確認する
- 電源の管理
- 停止するもの
- AT SPI レジストリのラッパー
- Bluetooth Manager
- Evolution Alarm Notifier
- ユーザ・フォルダの更新
- リモート・デスクトップ
- ネットワーク・マネージャ
- 印刷キューのアプレット
- 視覚支援
設定ファイル等の編集
端末の設定
ランチャのgnome-terminalの起動オプションに引数を追加。
デフォルトのエディタをvimにする。
~/.vimrc
以下の内容で作成。
~/.bashrc
以下の内容を追記。
root宛てメールの送信先の変更
/etc/aliasに追記。
aliasを更新。
ネットワークの設定
内向けDNSサーバ、仮想マシンのネットワークで使用するブリッジの設定など。
bridge-utils, uml-utilitiesをインストール
/etc/sysctl.conf
IPv6を無効にする。
/etc/network/interfaces
以下の内容に変更。
内向けDNSサーバ(dnsmasq)の設定
dnsmasqをインストール。
/etc/hostsに追記。
/etc/resolv.dnsmasq.confを作成し、dnsmasqに参照させる他のDNSサーバを記述する。
dnsmasqの設定を書き換える。
ネットワークサービスを再起動
設定を反映させるためにネットワークサービスを再起動。
ソフトウェアの追加と削除
リポジトリの設定
medibuntuリポジトリを追加。
Synapticパッケージマネージャの設定
[システム]メニュー→[システム管理]→[Synaptic パッケージ・マネージャ]
- [設定]メニュー→[設定]
- [全般]タブ
- メインウィンドウ内でパッケージ情報を表示する
- 変更を正常に適用できた場合に終了の確認をする
- [全般]タブ
- [設定]メニュー→[リポジトリ]
- [Ubuntuのソフトウェア]タブ
- main, universe, restricted, multiverseにチェックを入れる
- 「CD-ROM/DVDからのインストール」チェックを外す
- [他のソフトウェア]タブ
- (Medibuntuが追加されていることを確認)
- [アップデート]タブ
- アップデートの確認 2日ごと
- インストールできるアップデートを通知するのみ
- [統計情報]タブ
- 統計情報を提供する
- [Ubuntuのソフトウェア]タブ
ソフトウェアの削除・インストール
不要なソフトウェア、自分でビルド・インストールするソフトウェアの削除。
使用するソフトウェアのインストール。
サーバカーネル・ヘッダのインストール
言語サポートのインストール
[システム]→[システム管理]→[言語サポート]
- 指示にしたがってインストールする
ドライバ類のインストール
[システム]メニュー→[システム管理]→[ハードウェア・ドライバ]
- 有効にできるドライバを有効にする
その他のソフトウェアの削除
[システム]メニュー→[システム管理]→[パッケージの整理]
- 削除できる不要なソフトウェアを削除する
パッケージ情報の更新とアップデート
GRUB等の設定
[システム]→「システム管理」→「StartUp-Manager」
- 「起動オプション」タブ
- 「待ち時間」を変更
- 「ディスプレイの解像度」を変更
- 「起動スプラッシュを表示」のチェックを外す
- 「起動中にテキストを表示」にチェックを入れる
- 「詳細タブ」
- 「ブートローダ・メニューの解像度」を変更
再起動
ここまででいったん再起動。 再起動後にps, pstree, topで必要なさそうなプロセスが動いてないかチェックする。
デスクトップ環境の設定とカスタマイズ
NTPサーバとの同期
[システム]メニュー→[システム管理]→[日付と時刻の設定]
- 設定を「インターネット上のサーバと同期させる」になっていることを確認する
- 近くのNTPサーバを設定
キーボード
[システム]メニュー→[設定]→[キーボード]
- [レイアウト]タブ
- [追加]をクリック
- [言語]から「日本語」を選択
- [系列]から「日本」を選択
- [追加]をクリック
- 追加したレイアウトをデフォルトにし、古いレイアウトを削除する
- [レイアウトのオプション]をクリック
- 「Key sequence to kill the X server」→Control+Alt+Backspaceにチェックを入れる (9.10 Release Notes | Enabling Ctrl-Alt-Backspace for Ubuntu)
- [システム全体に適用]をクリック
- [追加]をクリック
- その他適当にカスタマイズ
マウス
[システム]メニュー→[設定]→[マウス]
- 適当にカスタマイズ
スクリーンセーバー
[システム]メニュー→[設定]→[スクリーンセーバー]
- 適当にカスタマイズ
サウンドデバイスのテスト・効果音等
[システム]メニュー→[設定]→[サウンド]
- [ハードウェア]タブ
- [プロファイル]を適当なものに変更
- ミュートをオフにし、音量を調整して音が出るかどうか確認
- その他適当にカスタマイズ
パワーマネージメント
[システム]メニュー→[設定]→[電源の管理]
- [AC電源使用時]タブ
- 「システムをスリープする」→しない
- 「画面をスリープする」→1時間
- [全般]タブ
- 「電源ボタンを押したら」→「ダイアログを表示する」
- 「通知エリア」→「充電中または放電中の時だけアイコンを表示する」
IBus
[システム]メニュー→[設定]→[iBusの設定]
- [一般]タブ
- 「切り替え」→Zenkaku_Hankakuのみに変更
- [インプットメソッド]タブ
- ドロップダウンリストから「日本語」→「Anthy」を追加
- (「日本語 - anthy」ではなく)「日本語 - Anthy」を一番上に移動してデフォルトにする
IBus-Anthy
言語バーの「i」のボタンをクリック
- [キー割当]タブ
- 「ショートカットタイプ」→ATOKに変更
キーボードショートカット
[システム]メニュー→[設定]→[キーボードショートカット]
- [デスクトップ/画面をロックする]→Ctrl+Alt+Deleteに変更 (Ctrl+Alt+Deleteを押したときログアウト画面ではなくスクリーンのロックが起動するようする)
デフォルトで使用するアプリケーション
[システム]メニュー→[設定]→[お気に入りのアプリ]
- [インターネット]タブ
- 「ウェブ・ブラウザ」→Firefoxに変更
- 「メール・クライアント」→Thunderbirdに変更
- [マルチメディア]タブ
- 「マルチメディア・プレイヤー」→Totemに変更
- [システム]タブ
- 「端末エミュレータ」
- その他に変更
- コマンド: gnome-terminal
- 起動オプション: --geometry=120x20
- 「端末エミュレータ」
テーマ・壁紙・フォント
[システム]メニュー→[設定]→[外観の設定]
- [テーマ]タブ
- 適当にカスタマイズ
- [背景]タブ
- 適当にカスタマイズ
- [フォント]タブ
- フォントをSansからVL Pゴシック、MonospaceからVLゴシックに変更
- フォントサイズをカスタマイズ
- 描画の種類をカスタマイズ
- [外観タブ]
- 「メニューの中にアイコンを表示する」→表示する
- 「ツールバーのスタイル」→アイコンのみ
- テーマ・アイコン等
マウントしたデバイスのアイコンを非表示にする
/home/の不要なディレクトリを削除する
「デスクトップ」を含めデフォルトで作成されるディレクトリの表記を英語にする。
表示されるダイアログにしたがって変更すればOK。 ディレクトリを削除する前に、削除しても二度と作成させないようにする。
Desktop, Pictures以外を削除する。
Firefox
以下のアドオン、プラグインをインストール。
Thunderbird
IMAPフォルダのチェック方法を変更する。 user.jsに以下の内容を書く。
以下のアドオンをインストール。
開発環境の設定
apt-cacher
ローカルネットワークからのアクセスのみ許可する。
デーモンを自動的に起動するようにする。
Ruby
Ruby 1.8とRuby 1.9をインストールする場合、リンクを張る。
Munin
localhostからのアクセスのみを許可するように変更する。
munin-nodeを再起動。
lighttpd + WebDAV
/etc/lighttpd/lighttpd.confを編集。
ディレクトリを作成。
ログ出力ディレクトリのパーミッションを変更。
lighttpdを再起動
/etc/hosts.allow, /etc/hosts.deny
svnserve
/etc/xinetd.d/svnを作成。
ユーザを追加。
ディレクトリを作成。
Subversionクライアント
~/.subversion/configのテンプレートを作成する。
~/.subversion/configを編集。
~/.colordiffrcをコピーする。
~/.colordiffrcを編集。
NFS
/etc/exportsを編集。
NFSサーバを再起動。
その他
ソフトウェアのビルド・インストール
ext3からext4へのマイグレーション
e2fsckで以下のようにUNEXPECTED INCONSISTENCYと出る場合は、オプションを外して再度e2fsckを実行する。
/etc/fstabに記述してあるファイルシステムをext3からext4に変更、必要に応じてマウントオプションも修正する。
再マウントしてext4としてマウントしたかどうか確認する。