ToFileTime・FromFileTimeメソッドは、日時の値をWindowsのファイルタイムスタンプで使われるlong型(64ビット)の値に変換します。
タイムスタンプはUTCでの時刻とされているため、ToFileTimeメソッドではUTCに変換された上での値が返されます。 FromFileTimeメソッドでこの値を変換すると、UTCからローカル時刻に変換された(KindプロパティがDateTimeKind.Localの)DateTimeが返されます。 一方、FromFileTimeUtcメソッドで変換すると、UTC(KindプロパティがDateTimeKind.Utc)のDateTimeが返されます。
DateTimeOffset.FromFileTimeメソッドでは、返されるDateTimeOffsetのOffsetプロパティには常にローカル時刻のオフセットが設定されます。
なお、File.SetLastWriteTimeなどFileクラスのタイムスタンプを設定・取得を行うメソッドでは、引数の型がDateTimeとなっています。 そのため、これらのメソッドを使ってタイムスタンプを変更する場合は、わざわざToFileTime・FromFileTimeメソッドを使って値の変換を必要はありません。
ファイルタイムスタンプで表現できる最小(最古)の日時は1601年01月01日 00:00:00(UTC)でありDateTimeで扱える範囲よりも狭いため、その範囲を越える値を変換しようとした場合はArgumentOutOfRangeExceptionがスローされます。