Readメソッドを使うと標準入力から1文字ずつ読み込むことができます。 ReadLineメソッドとは異なり、Readメソッドでは改行文字もそのまま読み込まれます

Readメソッドは読み込んだ文字をchar/Char型の範囲の数値(int/Integer型)として返すため、文字として参照する場合は戻り値をChar型にキャストします。 標準入力から読み込める文字列がなくなった場合やCTRL+Zによって入力を中断した場合、Readメソッドは-1を返します。

Console.Readメソッドで標準入力から1文字ずつ読み込む
using System;

class Sample {
  static void Main()
  {
    while (true) { // 無限ループ
      // 標準入力から一文字読み込む
      int ch = Console.Read();

      if (ch == -1) {
        // 読み込める文字列が無くなった
        break;
      }
      else {
        // 読み込んだ文字にかっこを付けて標準出力に書き込む
        var c = (char)ch;

        Console.Write($"[{c}]");
      }
    }
  }
}
キー入力を使った場合の実行例
>sample.exe
f[f]o[o]o[o]
[
]b[b]a[a]r[r]
[
]
^Z
パイプを使った場合の実行例
>type sample.txt
foo
bar

>type sample.txt | sample.exe
[f][o][o][
][b][a][r][
]

ReadLine, Readメソッドではキー入力された文字はそのままコンソールウィンドウにも表示されます(エコーバックされる)。 キー入力を表示したくない場合、エコーバックしないようにしたい場合はReadKeyメソッドを使うことができます。

ReadKeyメソッドの使用例はエコーバックせずに文字列を入力する(Console.ReadKey)をご覧ください。