FileStreamやMemoryStreamといったクラスは各種データソースからの読み書きを実装・抽象化したものですが、Stream派生クラスの一部には他のStreamのラッパーとして動作するものが存在します。 このようなStream派生クラスでは、データソースとなるStreamをラップし、Streamからの読み書きに際してエンコード/デコードや暗号化/復号化などといったデータフォーマットの変換を行うものや、読み書きするデータのバッファリングを行うなどの機能を追加します。 ラッパーとなるStreamでは、データソースに対する読み書き自体は下位のStreamに行わせ、自身は読み書きする側とデータソースの間に入り追加の処理を行います。
例えば次のコードでは、CryptoStreamを使ってデータをBASE64形式にエンコードした上でFileStreamに書き込んでいます。
このように、CryptoStreamを使うことで他のStreamに対してBASE64エンコードを行う機能を追加することができます。
CryptoStreamはBASE64形式でのエンコード・デコード以外にも、様々な形式での暗号化やフォーマット変換を行うために使われます。