default
キーワード、デフォルト値としてのNothing
キーワードは、ジェネリックなクラス・メソッドで特に役に立つものです。 このキーワードを用いると、デフォルト値を返したり設定したい場合、数値型なら0
、参照型ならnull
/Nothing
といった型による場合分けをする必要が無くなります。
次の例は、Array.Clearメソッドと同様のメソッドを実装する例です。 この例では、配列をクリアする処理をジェネリックメソッドとして実装しています。 配列内の各要素に対してdefault
/Nothing
で型に応じたデフォルト値を代入することにより、配列をクリアしています。
ジェネリックメソッドにおいて、Nothingキーワードで対象の型に応じたデフォルト値を取得する
Imports System
Class Sample
' 任意の型Tの配列の内容をクリアする
Shared Sub Clear(Of T)(ByVal arr As T())
For i As Integer = 0 To arr.Length - 1
arr(i) = Nothing ' 型Tのデフォルト値を設定する
Next
End Sub
Shared Sub Main()
Dim intArray(9) As Integer
Dim strArray(9) As String
Clear(Of Integer)(intArray)
Clear(Of String)(strArray)
End Sub
End Class