DateTime構造体は、日付と時刻をひとまとめにして扱うデータ型ですが、単に日時の値を表すだけではなく、DateTimeでは時刻がローカル時刻とUTCのどちらかを表すのか、時刻の種類を明示することができるようになっていて、日時をローカル時刻もしくは世界協定時刻(UTC)として取り扱うことができるようになっています。

DateTime構造体
using System;

class Sample {
  static void Main()
  {
    // 2013年4月1日 午後3時0分30秒
    var a = new DateTime(2013, 4, 1, 15, 0, 30);

    // 2013年4月1日 午後3時0分30秒 (ローカル時刻)
    var b = new DateTime(2013, 4, 1, 15, 0, 30, DateTimeKind.Local);

    // 上の日時を世界協定時間に変換
    var c = b.ToUniversalTime();

    // 2013年4月1日 午後3時0分30秒 (世界協定時刻・UTC)
    var d = new DateTime(2013, 4, 1, 15, 0, 30, DateTimeKind.Utc);

    // 上の日時をローカル時刻に変換
    var e = d.ToLocalTime();
  }
}

この例で使用しているToLocalTimeメソッドToUniversalTimeメソッドは、DateTimeの時刻をローカル時刻・UTCの間で変換するためのメソッドです。 ローカル時刻・UTCの変換については個別に解説します。